「ウイスキーに挑戦してみたいけれど、どの銘柄を選んでいいのかわからない…」そんな風に感じたことはありませんか?
ウイスキーは種類が多く、初心者の方にとってはどれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
「手頃な価格で美味しいのはないかな?」
「本格的な味わいを楽しんでみたいけど全くわからない」
「家でハイボールが飲みたいんだけどどれが美味しいの?」
などなど、さまざまな悩みをお持ちの方も多いはずです。
私は17年以上にわたってウイスキーを愛飲し、現在は『食堂トンガリボウヤ』のマスターとして、食堂としては珍しく150種類以上のウイスキーを取り揃え、多くのお客様にウイスキーを提供しています。
初心者からウイスキー好きまで、それぞれの好みに合った銘柄を提案しています。
この記事では、ウイスキー初心者の方が抱える悩みを解消し、「自分に合った1本」を見つけるための3つのおすすめウイスキーをご紹介します。
それぞれの悩みに対するアンサーとして、異なる特徴を持ったウイスキーを選んでいますので、あなたにぴったりの1本を見つかるはずです。
これからウイスキーを知っていきたい人。ウイスキーに興味を持ち始めた人、そんな人はぜひ、最後まで読んでください。
結論:初心者におすすめの3銘柄
ニッカ ディープブレンド
コクがありクセが少ない、飲みやすい日本のブレンデッドウイスキー
グレンリベット 12年
フルーティーで飲みやすいスコッチシングルモルト。初心者にもおすすめの本格派
ブッシュミルズ ブラックブッシュ
甘みとスパイシーさが絶妙なバランスのアイリッシュウイスキー
これらの銘柄は、ウイスキー初心者に胸を張っておすすめできます。私も愛飲しているウイスキーです。
初心者におすすめの理由を、よくある悩みに沿って説明します。
初心者のウイスキー選びの悩み
悩み①:「手頃な価格で美味しいウイスキーはないかな?」
最初だからあまりお金をかけたくない、だけど失敗もしたくない。
初心者に多い悩みですよね。私も初めは思っていました。
安いのに美味しいウイスキー、、、そんな都合いい話、あるんです!
手頃な価格で美味しいウイスキーはたくさんあります。
私がおすすめする数ある中の一つ、それが
ブラックニッカ ディープブレンド
コクがありクセが少ない、日本のブレンデッドウイスキー
原料 | モルト、グレーン |
値段 | 1580円(amazon 2024.11) |
アルコール度数 | 45% |
販売元 | アサヒビール |
この味わいでこの価格!?と何度飲んでも驚かされます。
このウイスキーは、例えるならシンプルだけど味わい深い「家庭のカレー」 のような存在です。高級なスパイスは使っていないけれど、じっくり煮込まれた深い味わい、尚且つ誰でも親しみやすい安心感。ディープブレンドは、飲みやすさと奥行きを持ったウイスキーなんです。
ボトルを開けると最初に広がる甘いバニラの香り。
グラスに注ぐと熟した果実のような香りがふわっと鼻をくすぐります。
口に含むと、まろやかな甘みと軽いスモーキーさが重なり合い、まるで「親しい友達との深夜の語らい」 のような心地よい余韻を残します。
ボウヤ
これは飲んでみたい!ごくっ
初心者におすすめの理由
ブラックニッカ ディープブレンドが初心者にとって頼れる「最初の一杯」になる理由を説明します
- 「カジュアルだけど信頼できる友達」のような存在
値段は手頃でありながら、味わいに手抜きは一切ありません。初めてのウイスキーであっても、2000円以下の価格帯でこれだけの満足感を得られるのは、まさに初心者に優しい一本です - 「迷ったらこれ!」といえる安心感
ウイスキーの世界に足を踏み入れるとき、「クセが強いのはちょっと…」と不安になる方も多いはず。ディープブレンドは、そのクセが少なく、飲みやすいスムーズさが特徴。 - 「いろんな服に合う白シャツ」のような万能性
ストレートやロックはもちろん、炭酸で割ってハイボールにしても、その味わいがしっかりと楽しめるのがディープブレンドの魅力。さらに、冬にはお湯割りで温まるのもおすすめですよ。
マスター
特にハイボールがおすすめだよ
ディープブレンドの美味しいハイボールの作り方
ウイスキー:炭酸 = 1:3.5
ボウヤ
1:3.5って細かいね!どうやって計るの?
安心してくだい。
目分量で問題ありません。あくまでも大体の目安です。
ディープブレンドはアルコール度数が少し高いので、少し炭酸を多くしてみてもいいでしょう。ウイスキーの骨格がしっかりしているので、炭酸が多くなっても味がぼやけたりしません。
自分の好みの濃さを見つめることも、ハイボールを作る楽しみの一つでもあります。ディープブレンドは、ハイボールを作る楽しみを教えてくれる最高の一本なのです。
まとめ
私も毎日飲むのがこのブラックニッカディープブレンドです。四角い瓶に濃い青のラベル、気づくと手が伸びてキャップをキュる~。開栓仕立ては少しアルコールの匂いがありますが、日に日に甘い香りが奥から伸びてきて、気づくと瓶は空に。
毎日飲んでも飲み飽きない、料理とも相性のいいディープブレンド。
お財布にも優しい、初心者の方に最高の1本です。是非ご賞味ください。
悩み②:「本格的な味わいを楽しんでみたいけど、全くわからない」
barで飲んだウイスキーが美味しくて、家でも飲みたいな。
初心者だけど、本格的なウイスキーを楽しみたいと思っている人も多いはず。
そんな方におすすなウイスキーはシングルモルトウイスキー。
シングルモルトってよく聞いたことがあるかもしれません。なんだか美味しいそうでグレードの高そうな響きですよね。
シングルモルトってどういう意味なの?
シングルモルトウイスキーとは、簡単に説明するなら一つの蒸留所で作られたモルトウイスキーを混ぜ合わせたウイスキーのことを言います。
barでよく見かけるのはこのシングルモルトウイスキーが多いはず。
種類がありすぎで迷ってしまうあなたへ、家でシングルモルトデビューするならこの1本
グレンリベット12年
フルーティーでエレガントな香り、芳醇で柔らかな甘みが特徴
原料 | モルト |
値段 | 4780円(amazon 2024.11) |
アルコール度数 | 40% |
販売元 | ペルノ・リカール・ジャパン |
グレンリベット12年はシングルモルトウイスキーの中でも特に親しみやすく、初心者からプロにも愛される1本です。ウイスキーの世界を探検するための地図のような存在であり、家でbarの雰囲気を味わうための最高の相棒と言えるでしょう。
シングルモルト入門に最適な理由
グレンリベット12年は、とにかくとてもバランス良く、まるでウイスキーの「基本形」を教えてくれる教科書のような存在なんです。
- フルーティーで軽やか
リンゴや洋ナシのようなフルーティーな香りが広がり、一口飲むと蜂蜜やバニラの甘さが口いっぱいに広がります。初めてウイスキーを飲む人にとっても「うまい!」となること間違いなし - スムースな飲み口
アルコールの刺激が抑えられており、なめらかで飲みやすい。ウイスキー初心者が「ウイスキーは苦い」「きつい」と思う固定観念を優しく溶かしてくれますよ。 - 伝統からくる信頼性
グレンリベットは1824年創業という長い歴史を持ち、シングルモルトのパイオニアとして知られています。そのため、「間違いのない選択」をしたい初心者にも安心です。家の棚に並んでいるだけで満足感を得られます。 - 価格帯の手ごろさ
シングルモルトとしては比較的手の届きやすい価格で、品質も高い。これも初心者にとって大きな魅力ですね。
例えるなら、グレンリベット12年はシングルモルトの「フレンドリーなガイドさん」
マスター
「ウイスキーの世界へようこそ」
と案内してくれるような存在です
グレンリベット12年のおすすめの楽しみ方
- ストレートで香りを楽しむ
まずはそのままで。ゆっくりと鼻を近づけて香りを感じてみてください。甘さと爽やかさが心地よく広がります。口へ含むとそこには優しい時間が。 - 水割り
おすすめ割合
ウイスキー:水 = 1:2.5
フルーティーさが際立ち、お料理とも相性がいいんです。 - ハイボール
ソーダとの調和も素晴らしいものがあります。
おすすめ割合
ウイスキー:ソーダ = 1:3
柑橘系とも相性が良く、オレンジの皮(オレンジピール)を軽く絞って入れると、ワンランク上の味わいに
ボウヤ
ウイスキーと柑橘系、相性いいこと知らなかった
まとめ
グレンリベット12年は、シングルモルトの世界への入口として、また家での贅沢なひとときを演出するウイスキーとして最もおすすめできる1本です。
そのバランスの取れたフルーティーな香りとスムースな飲み口は、初心者でも気軽に楽しめる優しさを持ちながら、深みのある味わいで愛好家をも魅了します。
さらに、手ごろな価格と歴史あるブランドの信頼感が、「初めてのシングルモルト」としての安心感、満足感を演出。飲み方も自由度が高く、ストレート、水割、ハイボールなど、どのスタイルでもその魅力をしっかりと感じられるのが特徴です。
言うなれば、グレンリベット12年は日常の中で特別なひとときを作り出す「万能なパートナー」。ウイスキー初心者からプロまで幅広い人々に愛される理由がそこにあります。
あなたもぜひ、この1本でウイスキーの世界への第一歩を踏み出してみてはいかがですか?
きっと、ウイスキーがもっと好きになるはずです。
悩み③:「飲み方はどうすればいいの?」
ウイスキーはどうやって飲めばいいの?
答えは「なんでもいい」です。ウイスキーは自分の好きなように飲むのが一番。
ボウヤ
答えになってませんけど笑
それではあまりにも不親切なので、困った時のおすすめの飲み方を紹介しますね。
初心者の方は迷ったらハイボールで飲みましょう!
ハイボールをおすすめする理由を説明します
マスター
例え話を用いて説明してみるね
たとえば、ウイスキーをストレートで飲むのは「初対面でいきなり深夜の真剣な人生相談をする」ようなもの。相手と早く分かり合えるかもしれませんが、初心者にはちょっとヘビーすぎるかもしれませんね。
場合によっては、敬遠してしまうこともあるかもしれません。
一方、ハイボールは「気軽な昼下がりのカフェでの雑談」。リラックスした雰囲気で、相手の魅力が徐々にわかってくる。また話たいな、そんな感じです。
初めは気軽に触れ合えるハイボールがおすすめです。
では、家で飲むハイボール、安すぎず高すぎず、美味しいウイスキーないかな?
そう思ってる方いますよね?
そんな方におすすめする1本がこれ!
ブッシュミルズ ブラックブッシュ
ブラックブッシュはアイリッシュウイスキーのブレンデッドウイスキー。
原料 | モルト、グレーン |
値段 | 2635円(amazon 2024.11) |
アルコール度数 | 40% |
販売元 | アサヒビール |
例えるなら、まるでカフェで出てきた「しっかり淹れた濃いめのコーヒー」に、キャラメルをひとかけら落としたような香りとコク。それなのに、飲み口は驚くほどなめらか。初心者でも「これならイケる!」と思える絶妙なバランス感覚を持っています。
オロロソシェリー樽とバーボン樽で最長7年熟成させたモルト原酒を80%も使用しています。シェリー樽特有の果実のような甘み、重厚な味わいがブラックブッシュの特徴です。
ハイボールとの相性は?
ブラックブッシュをハイボールにすると…これがまた最高なんです!なぜならブラックブッシュは、「どっしり感」と「爽やかさ」を兼ね備えたハイブリッドなウイスキーなのです。
スーツ姿で颯爽と現れるけど、冗談もバッチリ決める
上司みたいな感じかな。
カッコいいけど、肩肘張らない。そんなところがハイボールにすると際立つんです。
「どっしり感」=シェリー樽
「爽やかさ」=グレーンとのブレンデッド
ブラックブッシュの具体的特徴:ハイボール
- 深いコクが炭酸で開花する
シェリー樽の濃厚な味わいが炭酸でパッと広がり、飲みやすい爽快さとともに口の中に残ります。 - フルーティーな甘みが引き立つ
ドライフルーツのような甘さがあるのですが、これが炭酸と出会うことでさらに爽やかに!アイリッシュウイスキー特有の3回蒸留がマイルドな仕上がりにしてくれます。 - 飲みごたえがありつつも軽やか
ハイボールにしてもブラックブッシュのしっかりとした存在感は失われません。なのに、飲みやすさは倍増。ゴクゴク飲めるけど、味わいはしっかり堪能できるという、まさに「いいとこ取り」な仕上がり
ボウヤ
迷ったらブラックブッシュに決まりだね
まとめ
ブラックブッシュは、ウイスキー初心者にとって頼れる相棒のような存在です。
その深いコクとフルーティーな甘み(オロロソシェリー樽由来)は、ハイボールにすることで
爽やかさと軽やかさ(グレーンとのブレンデッド由来)が加わり、まさに「親しみやすいリッチ感」を楽しむことができます。
ハイボールとして飲むとき、ブラックブッシュの特徴が一気に開花し、気軽なのに本格的な味わいを楽しめる、まさに絶妙なバランスを感じさせてくれます。
ブラックブッシュは、ウイスキーをハイボールで気軽に楽しむ第一歩としてぴったりの1本です。初心者から上級者まで、多くの人に愛されるその味わいを、ぜひハイボールで体験してみてください。
まとめ
Q:「手頃な価格で美味しいウイスキーはないかな?」
A:ブラックニッカ ディープブレンド
Q:「本格的な味わいを楽しんでみたいけど、全くわからない」
A:グレンリベット12年
Q:「飲み方はどうすればいいの?」
A:ブラックブッシュのハイボール
この記事では初心者のよくある悩みを解決するウイスキーを3本紹介させていただきました。どれも私自信も愛飲しているウイスキーです。どこに紹介しても胸を張って答えられる3本。
食堂トンガリボウヤでも人気のウイスキーです。
マスター
ウイスキー選びに迷ったらぜひ参考にしてみてくださいね